《Something》1世 1971-1973

《Something》2世  
1973-1990

《Something》3世  
1990-現在

艇 種 SWING28 (17号艇)
全 長 8.38m
水線長 7.71m
重 量 2.00トン
設 計 Bruce Farr
製 造 ツボヰヨット
進 水 1990年11月  (something3)
所 属 清水港ヨット協会    Sail-No. 1445




では, 今はなきHELM誌からの抜粋記事を交えてSWING28 を紹介してみましょう。

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今回のケンウッドカップ IOR部門優勝艇<摩天狼>を建造した国内ヨットビ ルダーの老舗 ツボヰヨットは, 以下の5つの条件を満たすボートのデザイン をブルース・ファーに依頼した。

1.軽排水量タイプのIOR無視のクルージング・ボート。

2.クラブレースでは同サイズ以上のIORをブッちぎれること。

3.全長は,ショートハンドが可能であり,
  アコモデーションもきっちりした28ftであること。

4.フラクショナル・リグであること。

5.Sドライブ・エンジンを搭載すること。

 ファーは,この条件を完璧に満たしたラインズをツボヰヨットに提出した。
水線幅がやや広めで,浅く,長い船体は,クォータートナー「ファー727」 の面影を残すシアーラインを持ち,インテリア関係はクルージング重視のレイ アウトが施されている。

コンパニオンウエイ下でのヘッドクリアランスは約1 .8m。
ギャレーは長さ1.5mと, このクラスでは最大の広さを持ち, バウバー スから, メイン・キャビンの居住性も良さそうである。  
ハル構造は, ABS(アメリカの船級で,FRP構造では最も信頼できる) に基づい た, 5mm厚のコアマットを使ったFRP 単板。
デッキは10mm厚のディビニセルを コアにしたサンドイッチ構造を採用している。
デッキレイアウトは, ドグハウスが大きいこと以外はごくオーソドックスな スタイル。
シートウインチは左右各舷に1ケずつで,ジェノア引込み角は11 度。
ランニング・バックステイを省略するなどして,ショートハンドにも十分 対応させている。

IOR を意識したSWING 31にくらべると, 28は完全なファスト・クルーザーを 狙っているだけに, クルージングはもちろん, 走りの点でもそのスタイルから 想像する以上のポテンシャルを持っているといえるだろう。
販売を開始した88 年当時, 建造元のツボヰヨットは「よい材料を使って, 長く乗れるボートを造 りたい」と語っている。


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