西伊豆の宇久須港に８月１５、１６、１７日とブラブラしながら３日間居た。
伊豆の山からの吹き下ろしの風が寒くて夜には長袖のトレーナーを２枚も
着込んでいた。また、１７日の朝は《Ｓomething》に積み込んであった防寒
コートを来てしまったのだ(笑)。
１６日の夕方、西伊豆、式根島、三宅島などに居た仲間の艇が宇久須に
集まってきました。夜、最近出来た宇久須クリスタル会館でジャズのコンサ
ートを聴き、その後は宴会を始めたが、寒くてビールを飲む気にもなれない。
「あっちの港はどうだった」
「あそこのネーチャンは可愛かったぞ！」
「あそこの浜では失敗した(泣)」
…とかの、相変わらずの夏休みレポート、反省会が開かれる(笑)。いつも
失敗の話ばかりだ(笑)。
翌１７日はみんなで宇久須港から清水までの駿河湾横断レース。宇久須
港を１１時スタート。
南からの超微風アビームのスタートだ。ほとんどの艇はスピンをアップして
スタート時刻を待っている。また、スタート時からより南側に位置し、この微
風を受け取ろうとしている。
しかし《Something》のスタート時の位置は一番北側の位置を取っていた
のだ。
「スタート！」
《Something》は、スピンを上げた艇を左手に見ながら１艇だけゼノアで北
へ向かったのです。伊豆の山の吹き下ろし風を狙って、「ジリジリ」と北へ向
かったのです。
全員、シモに乗り《Something》をヒールさせます。
「吹き下ろしの風よ、来い!!」
スタート１０数分後、南からの風を求めた他の艇は、風が無くなり停まっ
てしまったのです。この時刻、この気温、南からの風は期待してはいけな
かったのです。全艇、スピンは垂れ下がっているじゃないですか！。
最初弱かった吹き下ろしの風も、若干強くなってきたけど、まだまだ弱い。
「みんな南へ行っちゃったけど、南が良いのかナァ」
「ま、みんなと同じことやっててもしょうがないから(笑)」
「そおかなぁ」
「ほら、吹いてきたじゃない！」
伊豆の山から吹き下ろしてくる北東風を受けて《Ｓomething》だけは、ビ
シバシ帆走り始めました。コースを清水へ落とし、ゼノアからリーチャーへチ
ェンジします。コンちゃんがフォアデッキ。範ちゃんがハリヤード係り。リーチ
ャーをあげ、シモからゼノアを降ろします。ビシバシやってくれます。
《Something》だけがこの風を捕まえました。
南からの台風の大きなウネリを乗り越えてダントツでガンガン帆走ります。
北東風、順風強、フルメイン＋リーチャー、全員ハイクアウト。ブローに合
わせてシートを緩め、締め込みを繰り返します。波に乗ります。「オオッ！」
超気持ちいぃ！(笑)。
「Ｏｈ！」
「やったぁ！」
「行け行け！」
他の艇も少しはこの風を拾う位置にやってきました。そして次第に帆走り
始めましたのです。全艇を前から見たのは久しぶり。
そんな中、風神丸とレイは無風帯を乗り越えて《Ｓomething》を追ってき
ます。さすがレーサー(笑)。風神丸は《Ｓomething》と並ぶとスピンアップ。
しかし、風はリーチング。艇速はほとんど変わらないね。
でも駿河湾の中間を過ぎた頃には、風神丸とレイに抜かれちゃったけど
ね(泣)。風がちょっと後ろへ廻り《Ｓomething》もリーチャーを下ろしスピン
に交換。「ガン！」と艇速がまた上がる。波に乗りプレーニングにプレーニ
ング。ハルの中ほどからスプレーがすっ飛ぶ。「Ｏｈ！夏っ～」っていう感じ
がするね(笑)。
無風帯から数艇が脱出した大型艇が《Something》を追いかけてくる。抜
かれちゃうかもしれないな(泣)。
しかし、清水港へ入るところで風が落ち、先行した２ハイが待っててくれ
た(笑)。で、風がクルクル回る中、「スターボー」なんかかけてしまって、
レーサーをいじめてしまった(笑)。またもやトップ。《Ｓomething》はこの
２ハイを抜いてファーストホームだ…と３分間くらい思わせてくれたが、さ
すがレーサー。５分後にはこの２ハイに抜かれていました(笑)。
でも修正で久々にトップになりました。
清水の草レース、まだＴＣＦを使ってます。