2011年6月19日 沼津港往復レース
#6月19日沼津レースレポート

 大変遅くなりましたが、レースレポートをお送りします。
前日は、いつもなら私が潜って準備等もやるのですが、所用(子供の
参観日)の為参加できず、代わりに大石さんに潜っていただき、
丹羽さん、成田、平井に艤装等をやってもらいました。特に大石さん
には、レースに参加できないのにわざわざ潜っていただき、大変申し訳
ございませんでした。

 さて夕方より横田をなかば無理やり辻堂駅で拾い、7時過ぎに
清水着。そこからがいけなかった・・・、明日早いからと、わざと風呂を
すっ飛ばして一福寿司に行ったのに、平井・成田の就職祝いと称して
飲みまくり、閉店まで粘り、いつもは絶対頼まない冷酒まで5本以上
追加し、客単価過去最高額を更新して、さらに磯でまた閉店まで
飲み続け、ボトルを更新してへろへろになって寝たのが2時頃か?
ともかく、もうろうとした状態でのスタートを迎えたのでした。

 案の定、メイントリマーの横田・ヘルムスの私の息は超スローペース
なところで合致して、最悪の15秒遅れスタート。下一で出たものの、
マイルストーン、フルボ(今回初参加、]332)、マンボウに見事に
先行される。風はポートのほぼ真上り、7〜8ノット、マイルストーンは
上架して船底を磨き直し、マストも抜いてチューニングし直したばかり、
マンボウにいったっては、念願のニューメイン!あ〜あこりゃどうなるかと
先が思いやられたが、徐々に覚醒していく頭の中で「そうだ、ボート
スピードだ」と気を取り直し、最近マイブームのディンギーGPS(対地)
対水のそれぞれのスピードメーターを交互に見ながら、横田に細かく
声をかけ、全艇の上側のポジションに船を持ってゆく。フルボ、
マンボウと上突破し、マイルストーンと並ぶとこまで来た。ここから先は
GPSの想定進路と残マイルを考えながら、ほぼプロパーにコースをとる。
この頃になってくると横田も完全覚醒!メインだけでなく、ジブの
細かいトリムもやってくれる。完全な片上りのなか、京丸の90kgも
威力十分であったし、遠藤さんも細かく動いてくれた。ただ気になっ
たのが唯一岸田の‘のろけ話’?であった。

 往きのハイライトはもう大分大瀬がまじかに見える位置でのタック
であった。メンバーの中で、ともかく大瀬付近まで突っ込めるだけ突っ
込もうと決めていたのだが、そこへきてチョロチョロとヘッダーが入り始め
た。GPSの仮想ポイントを考えるまでもなく、20度も振れれば私も
我慢できない。しかも、そのポイントが仮想レイライン上にクロスした
ので迷わずタック!全艇の中でいち早くスタボーに変えた。と、これが
大当たり!リフトが入りまくり、みるみるうちにマーク仮想ポイントが
12時方向になっていく。ふと後ろを振り返るとマンボウもマイルストーン
も、まだ大瀬に突っ込んでいるではないか。さらにその他の後続艇は
遠くでタックを繰り返したりしている。この時点で、こりゃ相当離せると
確信した。

 マークは沼津のメルアミさんが打ってくれ、奈木さんが「後続艇は
どうした?」と声をかけるほど、回航時、後ろは見えなくなっていた。
振れてしまったおかげで、帰りもポートの片上り。この帰りのコースは
またしてもプロパー狙いだったのだが、細かい振れと徐々に落ちていく
風速のなか、メンバー全員が良く動き、またしても京丸の移動に
船が良く反応する?パターンで本当にボートスピードを殺さずに
走れた。特に例のGPSのおかげで、約1ノットの追潮にのっていること
がわかっていたので、多少の事では失速しない自信がもてた。
遠藤さんの「万が一セールがぜーんぶダメになっても、10時間もすれ
ば流れ着くな!」と余裕のジョーダンも飛び出した。

 清水がまじかに見えるにつれ、本当に後続艇が視界から消えた。
しかし、確実に風は落ちていき、フイニッシュ1時間前ぐらいは、完全な
下ヒール状態となった。ここで、特筆すべき事があった。見るからに超
巨大な潮目の沖側を走っていたのだが、フイニッシュの直前でそれを
クロスして岸側へ入ったとたん、約1ノット対地が落ちたのだ!
あーちょっとでも沖側へ出しといて良かったと思えた瞬間であった。
さらに、たまたま私がフイニッシュラインを若干興津寄りに間違えていた
がために、最終アプローチは興津側から上らせるはめになったのだが、
その時点で風は2〜3ノットにまで落ちていたので、たまたま下ヒール
のいい感じのクローズとなり、もしバッチリ岸に沿ってフイニッシュにアプ
ローチしていたなら、少なくとも30分は岸のブランケにはまっていたかも
しれないと思ったら、本当に超ラッキーなコース取りができたと胸を
なでおろした。

 13時25分59秒にフイニッシュ!ほぼ完全優勝を確信して全員で
カンパ〜イ!!!

 今回は少々長くなりましたが、この船のポテンシャルの良さと、クルー
ワークの良さ両方を改めて再確認したレースとなりました。
皆さん本当にお疲れ様でした。

   
ボリアスメンバーの皆様

 毎度毎度の優勝おめでとうございます。つまらない競馬レースの「沼津レース」で
すが、今回は風フレ(北東から南西)のため行きも帰りもいくらか真上りがあったの
と、「大P神社のたたり」があったために少しは変化のあるレースになりました。
(またしてもタタリをうけたのはマイルストン、フルボ=X-332Sにまで抜かれてし
まった。)ちなみに2位のマンボウには、16分の差です。2着のマンボウに30分以上の
差というのが正しい表現です。どちらにしても素晴らしい走りでした。「あのフレを
読んでいた。」とあえて言わないところが王者の貫録です。

八木